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既存建物の解体がほぼ完了しました。醤油製造所の中から、滑車式の醤油絞り機が姿を現しました。これは撤去せず、新たに広場となるこの場所で、モニュメントとなってここを訪れる人に見てもらう予定です。こういう道具や機械は、今から作ろうと思っても作れない、たいへん貴重なものです。醤油屋さんだった当時に思いを馳せるための、過去と現在をつなぐツールとなってくれることでしょう。

この機械の後ろ側には、チャレンジ館というコンセプトの長屋が建設される予定です。4.5〜6坪(場合によっては2区画で貸し出すことも)の小さい区画で飲食店を中心にテナントリースされます。テナントの公募はこれからなので、公募が開始したらこちらでもお知らせしたいと思います。

今年の10月からはじまった解体工事。来年の3月までに建築工事を完了させる予定なので、解体工事も急ピッチで進んでいます。写真は、実際に醤油が造られていた醤油製造所です。年月を重ねて塗装が剥がれてきている様子が古いもの好きにはたまりません。この建物は現在はすでに解体されてなくなっていますが、木製建具は新しい施設の内装などに使えるかもしれないので保管してもらっています。

私はこの建物が一番好きでした。内部には高さ3m近い大きな醤油樽や醤油を絞るための滑車があり、モルタルで作られた舟型の水溜めもありました。近年は醤油の製造を外注していたそうですが、実際にここで造っていたときは、活気があったんだろうなと想像します。

紹介が遅れました。私は宮城県富谷市のしんまちにある富谷市まちづくり産業交流プラザTOMI+(とみぷら)でコミュニティコンシェルジュをしているさいとうちゆきといいます。コミュニティコンシェルジュというのは、最近増えてきたコミュニティマネージャーとコンシェルジュ(案内人)のハイブリッドな仕事です。仕事の内容は「富谷塾」という富谷市長が塾長を務めるまちづくり起業塾でセミナーやワークショップを企画運営したり、塾生の相談役になったり、イベント企画運営したり、東京の企業さんをコワーキングスペースに誘致したりしています。

新潟県新潟市出身で、東京でフリーのインテリアデザイナーを経て料理の仕事に目覚め、イタリアに渡り一年間料理修行をしました。イタリアで「カンパニズモ」という地域愛に衝撃を受け、日本の地域に郷土愛をもっと根付かせたいという思いから、新潟県岩船郡関川村の地域おこし協力隊として地域の魅力を発掘しました。「まちづくりはひとづくり」という人材育成やコミュニティ形成の大切さに気づき、宮城県富谷市のコミュニティコンシェルジュに着任したのが2018年10月。ベッドタウンならではの課題を目の当たりにし、まずはカフェを中心にまちづくりをしたいという思いから LOW WASTE CAFE のオープンを計画中です。

ゼロウェイストという言葉を知っていますか?「無駄をなくす」という意味で、生活の中で、なるべく使い捨てのものを少なくして、包装紙やプラスチック資材などを最小限にしたり、包装の少ないものを購入することです。マイボトルを持参しペットボトル飲料を買わない、食事は食べられる分だけ用意して食べ残しをなくす、などもゼロウェイスト運動の一環です。LOW WASTE CAFE の「LOW WASTE」は「ゴミなどの無駄を少なく」という意味です。なぜ、ZEROではなくLOWなのかというと、私たちの生活でゴミをゼロにするのはまず無理です。スーパーで無包装の商品を探す方がたいへんではないでしょうか?無包装で買えるものといえば、一部の野菜や果物くらいで、ほぼすべてのものが包装されているか、すでに容器に詰められています。

そこで、いきなりゼロを目指すのではなく、「今までよりゴミなどの無駄の少ない暮らし」を目指すところからはじめてみよう、というのがLOW WASTE CAFEのコンセプトです。例えばイベントでは使い捨てカップではなくリユースカップを使う、おでかけの時は必ずマイボトルを持っていく、買い物の時はマイバッグを持参するなど、毎日の中でひとりひとりができることをやってみるというのを応援するのが私たちの役割だと思っています。CAFEではマイボトルやタンブラー、カップを持参してくれた方にいつでもLOW WASTE生活応援価格で提供させていただきます。

宮城県富谷市は政令指定都市である仙台市の北隣に位置し、地方ではめずらしく人口が増えている地域です。いわゆるベッドタウンで、鉄道の駅はなく、目立った観光地もありません。そんな富谷市ですが、市の目標は「住みたくなるまち 日本一」になることです。地域のアイデンティティの確立、シビックプライドの醸成を目指して、富谷市の原点「富谷宿」を大切にするプロジェクト「しんまち活性化プロジェクト」が2019年からスタートしています。そして、しんまちの中心に位置する醤油屋さんの跡地を(仮称)富谷宿観光交流ステーションとして蘇らせる事業が進行中です。

醤油製造工場を解体したら、高さ3m近くある樽が出てきました。ここが醤油屋さんだったという記憶をなるべく残せるように建築士さんがデザインしてくれています。オープンは2020年10月です。商業施設となる部分もあり、まもなくテナント募集がはじまります。LOW WASTE CAFEも応募する予定です。

ここは、宮城県富谷市の富谷新町(とみやしんまち)という地域の、しんまち通りにある元醤油屋さんの跡地です。しんまち通りは江戸時代、お殿様が参勤交代をしていた時に、奥州街道77番目の「富谷宿」という宿場町でした。森林だったこの場所を開墾して宿場町にしたのが今から399年前。「富谷宿」は来年400周年を迎えます。参勤交代の際にお殿様が泊まったのが本陣という場所で、現在は宮城県最古の酒蔵「内ヶ崎酒造店」となって残っています。ちょうどその真向かいにあるのが、元醤油屋さんの跡地で、内ヶ崎作三郎という方の生家です。

使われなくなった醤油屋さんの跡地を(仮称)富谷宿観光交流ステーションという観光拠点として蘇らせるプロジェクトが現在進行しています。2900㎡の土地に醤油製造所、漬物製造所、蔵、生活の拠点としての母屋、小屋などが点在していました。そのうち、蔵、母屋、小屋を残して、他は解体し、醤油屋さんという記憶もなるべく残しつつ、公園、ステージ、シェアキッチン、チャレンジ店舗、飲食店舗、内ヶ崎作三郎記念館などを新たに作る予定です。その中の小屋をリノベーションした店舗をカフェにする過程をご報告していきたいと思っています。